行きは一人、帰りは四人(一瞬六人)
2005年
夏の北岳
山梨にある北岳は日本第二位の高峰。
2003年の8月にも挑戦しましたが豪雨の見舞われ登山口(広河原)にて断念。
北岳は来ただけ・・・になりました。   
そんな苦い想い出のある北岳に再度の挑戦。
仕事終わって車を飛ばし、何とかその日のうちに山梨県早川町奈良田まで
辿りつけれました。

今回の登山は面白い形態です。主力の先発隊が8/12に奈良田入りして
農鳥から北岳を目指す北上コース。
遅れること一日の僕は追いつくことは無理なので「待ち伏せ」作戦。
北岳から入り農鳥方面へ南下。

主力の先発隊は当初の予定より一人減って「先生」「鍋さん」「クマちゃん」の三人です。
そんな素敵な彼らを3000mの稜線で待とうとする怪しい女が
私、ワンダー・ウーマン。

8/12、仕事が終わりまして家に着くのが18:45。
平日の準備が功を成し、風呂に入ったあとは間髪入れずにウーマン号に乗り込む。
伊勢湾岸⇒東名経由でまずは清水インターまで。
途中、渋滞が一箇所。事故に伴う減速が二箇所ありましたが
走れるところは120キロ運転のウーマン夢の超特急。
山梨県早川町奈良田に着いたのが11:50でした。
急ぎテントを設営して野営。

目覚ましは4:30にセットしたのですが4:00頃から皆さん動き出し目が覚める。
天気は雨こそ降っていないものの芳しくない。
2年前は広河原まで車で行けれましたが今年はマイカー規制。
バスに皆さん乗り込みます。

登山客が8割。残りが渓流釣りのお客さん。
これ以上の悪路は無いと思われるほどの劣悪で恐ろしい道を
バスに揺られること一時間。大人一人1000円です。
広河原から北岳方面を望む。
雪渓が残るV字渓谷をひたすら登る。
北岳の山頂は雪渓の右上に
見えるのですが、、、
二度目の北岳も天気はよろしくない。。。
八月の雪です。大樺沢の雪渓。
この下に大樺沢二俣と呼ばれる
分岐ポイントがあります。ガイドブックでは
2:30のところを1:45で登れました。
先週の焼岳の失敗が見事に
生かされた形です。
登りはじめて三時間の写真。
谷底の赤い丸から一人黙々と登ります。
ところが体調はいたって快適。

◎少量高カロリーの朝食
◎汗をかく前の水分補給
◎ブドウ糖とアミノ酸の適宜の摂取
◎何度も取り入れる休憩

ハードな行程にもかかわらず
疲労度は思いのほか少なく
体調はいたって快調でした。

雪渓の更に上を行きます。
八本歯のコルの手前。
距離が短いコースは傾斜がきつい。
この急峻な斜面を登るのです。
北岳バットレス。
圧倒的なむき出しの岩場。
アレレ、良く見ると。。恐ろしや。

人気の岩場らしい。
人気ですよ。人気。。。。。。。。。。。。。
登りはじめてから4:10の写真。
だんだんガスが出てきました。
これ以降、冷たい雨が降り出し
苦難の行軍が始まります。

今晩の宿は北岳山荘なのに
待ち合わせの間ノ岳まで行く辛さ。

携帯の電波も通じなければ簡易無線も
距離ある現状では、やはり目的地まで
行かなければと、テクテク苦難の行軍です。

中白峰を過ぎ、アレが間ノ岳と思わせる
ピークを何度も超えて、やっとのことで
到着しました。

この間の写真はありません。
とってもガスで何も見えないのです。
間ノ岳に到着したのは14:30。
広河原を出たのが7:00ですから
何度も休憩したとはいえ7h30mで間ノ岳まで。

間ノ岳(3187m)で一人待つこと15分程度。
向こうから主力部隊がやってきました。

10分程度山頂に留まったあとは
来た道を戻ります。
間ノ岳からは90分程度歩いて北岳山荘に。
最後の最後で道に迷いそうになりましたが、
一瞬霧が晴れ山荘の赤い屋根が。

北岳山荘では僕はビールやウィスキーをガブガブ飲んで、
寝たら朝まで起きることなく熟睡できました。
先生や鍋さんクマちゃんは他人のイビキとかうるさくて浅い眠りだったそうです。
それが幸いしてか夜中に星を見に行って流れ星をいくつも見れたそうです。