郡上八幡に美味極める鰻を食す
2006年9月3日(日)
名古屋インターから、ETC通勤割引のギリギリ適用可能な岐阜県は郡上市八幡。
ここに美味しい過ぎる鰻があると聞き、ウーマン号を走らす。


ホテル吉田屋、一階にある美濃錦。
ここの鰻は絞める前の数日間、八幡の清流で生かしながら餌止めし、余分な油分をなくすそうです。
コテコテの油まみれの鰻ではなく、たれの焦げ目を味わえる絶品です。

名古屋から高山に行くには二つのルートがある。一つは、一般道、つまり国道41号線をひたすら北上するルート。
途中に、天下の名湯で有名な下呂を通過すると言えばお分かりかと。
そして、もう一つは東海北陸道を利用するコース。こちらは41号に比べ、西側の長良川を北上するコース。
郡上八幡は、そんな長良川沿いです。高山に急ぐ人々は、つい通り過ぎてしまう町。
下呂のような巨大温泉街もなく、名前では聞くものの、実は今回が初めての訪問。

ホテル吉田屋は大盛況。奇跡的に駐車場があいており、難なく鰻にありつける。

食後、町のはずれの高台に車を置いて街中を散策。
この郡上八幡の町並みが実に心地良い。
古い町並みだけれど、高山のように完全に観光客向けではなく
半観半民な生活臭のする町並み。
岐阜県の岩村町の古い町並みを何倍にも大きくした縦にも横にも広がる町並みと言えば正解でしょうか。

予想をはるかに上回る、大きな町、郡上八幡。この日は残暑厳しく、汗もたらたらブラリ歩き。
城下町でもある八幡には、立派な寺社があちこちに存在します。
大きな境内に、ときおり涼しげな風が流れる。

八幡は名水百選にも選ばれた宗祇水のある町。
町には中小の水路が縦横無尽に流れており、そのどれもが清流。

そして、要所要所に湯飲み茶碗と湧水口が整備され、汗をかいても
熱中症にはなりません。

点在する寺社には、相当に立派な造りもある。
まったく参拝料も課すこともないのは、生活する町だからこそ。
開かれた本来の寺社の姿。
人々が生活する、何気ない通り。
両側の側溝にも、清流が豊かに流れています。

家の造りは、京都のそれに似ていて、間口は狭いものの
奥行きがかなりの規模を有している。

奥行きが豊かなだけはあり、各戸の多くが、
昔は土間であった部分を改造して、車庫にしています。

高山の町並みは、それこそ完璧に近く歴史的に統一されていますが、
八幡は、雑な生活臭が、ブラリ歩きに味わいを添えてくれます。
残暑厳しくても、風の通り過ぎる日本家屋。
郡上八幡は、【郡上踊り】で有名です。
期間は2-3ヶ月も続く、町の最大のイベント。
特に、お盆の頃の徹夜踊りと、
吉田川の飛び込みは、
その時期が来れば必ずニュースとして流れます。

そんな吉田川の飛び込みは次のページになります。