スポーティー・エレガンス
38.9kmのプチ探訪
潮見町と大高城下

2007年3月10日(土)
木・金とジョギングもせず運動不足も感じていた頃、土曜日の選択肢を三つ用意していた。
●神島に行き、波の音だけを何時間か録音。その間、島内一周ウォーキング。
●早朝から出発してMTBで知多半島は先端の師崎までピストン。120km
●飯田線の秘境地帯。中井侍駅上にある斜面集落を探索。

ところが意気込みに反して、寝坊してしまった。
僕は出発時間が遅れる失態を演じると、その日は養生に切り替える傾向が大。
土曜日もゴロゴロ本を読み漁るのかと思いましたが、
「影響を与えるてつくん」が一向にジョギング戦線から脱落しない。

方や頑張る彼に、僕はこれで良いのか!?
12時過ぎて、ようやく重い腰を上げる。

行き先はあってないようなもの。
と、申し上げるのは、いつか入ってみたいエリアに、なんとなくぼんやりと足を運ぶ。

名古屋市内に34年生き続けても
未だ未踏の地というものが存在する。
地図を眺めれば気になるところではあるが、殺伐とした印象。
一介の市民は立ち入ってはならないような雰囲気。
そんな気にはなるけれど行く気も失せるエリアがあるのです。
名古屋港は中央に浮かぶ人工島、潮見町。

この島の歴史は古く、今の大きさになったのは戦後ですが
戦中であっても半分の広さはあり、
そこに何が存在していたかというと、
海上空港!! セントレアも関空も神戸も、
はてまた長崎の大村もビックリの大先輩です。
滑走路も2本はあった本格派。
と、何かの展示物ではっきり見た覚えがあるのですが、
どうも別の場所かもしれません。名古屋飛行場その2

でも、時代が時代だけに軍用。そう航空部隊の基地だったのです。
いつしか人の気配もなくなり妙な光景が広がる。
何を作る工場か見当も付きませんが奇抜な建物と大型トラックが何台も走り去るのですが
その歩道は山奥の林道のように通行量が少ないがゆえ、舗装面が自然の中に消えていく、退化現象が。
建物はあるのに民家がない。そんな光景が広がる、ひょっとしてここは関係者以外立ち入り禁止!?
しかしバス停はあるのですよ。
そもそも港は埋め立ての歴史。
そこに土地の使用のあいまいさがある。
ある日突然新しい土地が誕生し、地権者は名古屋市。細部にまで目が届かない。
港には、無駄というか妙な空間があるのです。
片側三車線の将来の第二東名でもある伊勢湾岸道路。
普段なら快適な道路環境でビュンビュン四日市方面に車を飛ばす自分ですが
今日は見上げるところに立っている。
この日は晴れてはいるものの、ゆっくりとした移動性高気圧が何日目かの居座り。空気に塵も多く透明度がいまいち。
春は朧の港の空。
そんな感じになりましょうか。

そうそう、この人工島でも植樹は施されています。
しかし、木々に勢いがありません。
土中の塩分濃度が高いのか、それとも土は表面だけで廃棄物の埋め立てだったのか!?
もう何十年と存在する島なのに、木々は弱々しい印象が否めない。

この殺伐とした潮見町に5年前、ちょっとした有料の西洋庭園がオープンしました。
写真の向こうに名古屋港の奥が写っていますが、船も出ているちょっとした穴場。
土曜日は実に味わいのある時間を過ごしたのですが支払った金額は、ここの入場料の300円のみ。
300円は格安なのですが、今はその時期でもないのでしょう。
どこぞのバラ公園に時季をはずして訪れた感です。

地図を見て、次に行くところを考えてみる。
一応、次に緑区探訪をするのなら大高とは決めてはいたので、正確には道路の確認です。
このあと素敵な出会いがあるのでした。