越前は大野で過ごす週末
2009年8/22-23

永平寺から戻りまして、大野の旅館に。
朝食のみで一人利用。

さあ、町をブラリ歩きしましょうか。


越前大野は、小京都とも呼ばれ、古い町並みが色濃く残る。
と、言って、高山のように一部を完璧に残して、観光特区のような利用方法ではなく、
空襲に無縁だった町が、そのまま残る感じです。
もちろん、小さい規模ではありますが、その都度の近代化の箇所は多々あります。
よって、小京都は観光地というより生活の町。

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財布を忘れる戒めも、大野のブラリ歩きで誘惑に負けてしまいました。
16時過ぎ、本日始めての食事は、おろし蕎麦。
江戸時代、蕎麦は午後のおやつ。小腹空いたときの軽食。
そういう意味では、16時過ぎの夕食ではない時間に営業している店はありがたい。

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大野盆地に、小さな島のような山が亀山。
その山頂に大野城が再建されました。
コンクリートの再建ではありますが、大野城址だったら、今はただの小さな山。
城主は遠の昔にいないけれど
大野の市民にとっては、今でも精神的な支柱のような佇まい。と、思えるのです。


町の規模は小さい。
このまま歩くと田園の中に達するのでは?と思えてしまう。
だから、進みすぎたと思ったら、折れ、
それを繰り返すものだから、碁盤の目の市中のかなりの通りを、東西に南北に歩いたのです。


どこかに飲食店がかたまっているという町ではなく、
ポツポツと点在する。

駅前と言っても、越美北線。2-3時間に一本の、車両も一つ。
そこに不良ぽっい三人の少年が次を待っている。
どうやら、土曜日のお楽しみ大脱走は、2.5時間先にあるらしい。
越前大野から2.5時間先に、若者が楽しめれる町は?どこ?? 金沢でしょうか。

夕暮れの陽の傾きがいよいよ増す頃、夕食をどこで求めるか決めなくてはなりません。
「郷土料理・炉辺焼き」の看板と、店構えから、一定以上の支持を集めている!と直感。
カウンターに腰をかければ、やはり見立ては正解のようで、次から次へと客が来る。
いろいろと頼んだのですが、傑作は、里芋のころ煮串焼き。
これを食べる目的での再訪も十分立派な理由になります。

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大野は湧き水の町。
醸造所が多いのも和菓子屋が多いのも
この湧き水の恩恵をふんだんに受けているからでしょう。

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七間朝市。
大野の朝市。
お婆さんが、採れたての野菜などを売っている。
そのために2ブロックほど車の通行を遮断。
と、言っても、とても規模が小さく、この町にあった可愛いサイズ。



大野で絶品を、もう一つ見つけました。
サツマイモのきんつば。

この町の魅力は、小さくても腰を抜かす絶品が潜む、その奥深さ。

食を楽しむために宿を取る町。
それをオーベルジュ都市と名付けるのなら、
越前の大野は上位にランクされる町です。