近畿といえば、山と海の間の神戸。とにかく密集している京都に大阪。そういうイメージが先行していました。
ところがどうでしょうか。湖東-湖北の景観は近畿の北海道として売りに出しても良いと思うのです。

竹生島に、ややっっ、地図にない島と思いきや、湖に生える木。
何百年と経過したら、陸地が形成されるのかもしれませんね。
この写真の向こうに対岸があるのです。琵琶湖は、特に北部は、湾を凌駕する。


小さな灯台に、港。
琵琶湖に記される港は、どれもとても可愛い。

リアス式湖岸です。山が平地になることなく、湖に。入り組んでいます。
琵琶湖周遊の道も、右の写真で断念。平地がないので湖岸沿いに道を作れない。トンネルの向こうに木之本があります。



この前まで梅雨の感覚でしたが、早稲品種でしょうか、少し色づいています。
【右上】この小さな山の向こうが琵琶湖。トンネルの長さは200mほどでしょか?

【左下】湖に上流も下流もありません。そんなのがあったら川になります。
よって高低差もほぼゼロ。大津も彦根も長浜も、同じ目線。
この快適さに魅せられるのでしょう、自転車乗りさんが颯爽と通り過ぎます。

【右下】少し詳しく述べなくてはなりません。
木之本町、大音交差点。笠をかぶった老人と小学生の男の子。
同じ歩く者として、国道八号線を挟んで目が合い、「お疲れ様です!」とか声をかけました。
坊やは、暑さのあまりうつむき加減。この意味が飲み込めないのも分かります。

翌、日曜日。僕は彦根のホテルを出て小雨降る中、昨日の道をウーマン号を走らせる。
どうでしょう。一瞬の光景でしたが、彦根方面へ南下する笠をかぶった老人に、雨合羽の坊や。
小さな身には堪えるのでしょう。坊やは今日もうつむき加減。

でも、坊やが、ひょっとしたらお爺さんと琵琶湖一周かもしれません。
これを成し遂げたとき、今まで悲しいとか辛いとか、そう思えたことが、感じなくなる不思議を思うはずです。
うつむいた分、きっと、うつむかなくても済む強さを、お爺さんは、この夏に身に付けてもらいたいのでしょうか。

坊や、ガンバレ!



やっと木之本に着きました!!

2009年08月08日 11:41 ウーマン、今、木之本駅。
エレガントウォーキング第一部終了。
26.7Km
1182.3Kcal


ただ一つけしからんことは、某駅前の旅館。
ホームページでは、日帰り入浴も可能と書いてあるのに
行ってみたら、もう止めにしたと。

駅構内の、観光案内所で、街中にお風呂はないの?と聞いたら、
その受け答えから、どうやら僕と同じような門前払いで再質問という人が多いみたい。
答えはないとのことで、全く持って困ったチャン。

名物のパンを買ったり、境内の木陰で涼んだり、
駅の待合室で、時刻表を確認することもなく、とにかく一時間ほどウトウトしたり、
ここにきて、疲れというより襲いかかる睡魔。



それから彦根へ戻り、15時にホテルへ。
ホテルの立地は素晴らしく、例えるなら名古屋のウェスティン。目の前です。
また行き届いたサービスと、感動の朝食。
地方都市に、これほどのホテルがあるとは、脱帽です。

二時間ほど仮眠し、夜の町へ。

まず、食べ物屋さんの数の少なさが際立つ町でした。
おそらく、吸収される側の町なのでしょう。新快速が皆様を快適に京阪神へ。

それにしても人が少ない。
市内をブラリ歩きしたら、地元民向けの夏祭りがあり、その規模が大きくて驚きました。
仮装行列とかがあったみたいです。
と、申しますのも、この間、大きく歩いて、別の店で串と酒。
これはこれで美味しく、地元のこだわりの衆がいました。
食後の運動に、また大きく歩いていってみたら、仮装行列の結果発表。


飲食を主たる目的とする地方都市の旅なら、もう二件ほど顔を出していたのでしょうが、
快適なホテルが僕を呼び戻す。


左上から下に。
伊吹山山麓は薬草の宝庫。木之本での薬草入浴剤。とても良い買い物でした。
次に、見ての通りのサラダパンにサンドウイッチ。とても人気のある店で木之本随一の賑わい。
中央は、人も羨むサラダパンTシャツ。
その下が、チーズのような豊かな味わい、鮒寿司です。
この手の食材は、市中の土産物屋ではなく道の駅で。

右上から下に。
夏祭り会場で貰った、ひこにゃん団扇。
その下が子鮎の佃煮と、カワハギの揚げ物。
そしてオレンジに輝くものが、マスの熟れ寿司。


湖国は、四方が海に囲まれる日本にあって
琵琶湖を四方から囲んでいる、
淡水魚の食文化が花開く独特な風土。
琵琶湖という、随一の湖の景観も独特ですが、
味わいにも魅せられる、素晴らしい場所です。

年中行事に確定の素晴らしい近江は、湖国の風情です。