豪華で格安
新潟別院・春の山菜まつり

2011年5月13-14-15

金曜日。またもや夜の彦根。滋賀県は彦根市。
いったん家に帰ってからの彦根なので、前回のように街を徘徊して
お先に赤提灯とは行かず、90分ほど本を読んだり、
寒さ対策としてワンカップを飲んだりと。

日付が変わり少しした頃、
乗り心地抜群の交通社夫妻号がやってきました。
その乗り心地はまるで夢見心地。またたく間に寝てしまい、
滋賀から北陸道の新潟ですが、福井の大半と石川県・富山県、
そして到着するまでの新潟県、全く深い眠りの中。

たしか、早朝の6時前後にファミレスに入り、
7時過ぎにはチェックイン。
そうなのです、誰に気兼ねをすることもない広大で屋敷林まで
備えている別宅に到着。前回の二月は2mを越える積雪で
見える情報の9割以上は雪の下でしたが、
何と見事な春でしょう。
新潟でも一二を争う豪雪地帯のこの場所は、
遅い雪解けの後に、一斉に春が到来するのです。
春の順番待ちなどしていたら、またたく間に梅雨になって夏なので、
あらゆる植物は芽吹き花を咲かせ若い葉を緑に透かせます。

だから山菜なのですよ。

山に入れば、野の道の脇には、小川の沿いには
多様な山菜が芽吹き、どうでしょう、午前の9-12時くらいは
皆で楽しく自然の芽吹きを収穫しました。

午後は好き好きに、もう一度山に入ったり、午睡を楽しんだり
畑仕事をしたり、皆、普段は都市生活者というのに、
この日はとても土に触れる機会が多く、
爪の中に土の汚れが入るのも、とても久し感覚で
嬉しい思いにもなるのです。


格安ですよ。答えから言うと、一泊二日、三食付きで一人1000円。
その内容ですが、摘みたての山菜を天ぷらにしたり
あえ物、煮物、酢の物に、その風味や歯ごたえを楽しみます。
また内々のルールとして「献上品」制度があり、
お酒はそれぞれが持ち寄る各地の銘酒。
また交通社ご夫妻が特別に仕入れたという
北海道からの肉も食卓に上り、全く見事な夕餉と相成りました。

食べるだけで、おとなしい羊さえも淫靡な気分に浸れるという
特別な野草も山菜にしまして、なんというか、その、
お酒も手伝いましてね、
とても楽しい時間を過すことができたのです。

翌日のお昼は地元の蕎麦屋さんでしたが、
山菜の天ぷらのお値段を見て、改めて驚愕する。
私たちは昨晩、どれだけ贅の限りを楽しんだということか。
食べきれない山菜はお土産として、そのボリュームも多く
これを名古屋で売りさばけば、「儲け」の出てくる週末になると
簡単に換算できてしまうのです。

その後、解散をして、
ウーマンは交通社夫妻号のお世話になりまして来た道を戻る。

醒ヶ井という小さな駅で降ろしてくれて
電車が来ると駅の向こうで手を振ってくれる夫妻とご友人。
毎度のことながら素晴らしい仲間と旅をする深い悦びを
改めて思うのです。21時に自宅に着きました。
慌てることも、特別に疲れることもなく
こうやって楽しくて美味しい思いだけをして無事に戻れるのは
なんて幸せなのだろうかと、
今一度、交通社御夫妻に厚く御礼申し上げる次第なのです。
並びに、集ってくださったマダムとマドモアゼルにも感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。