南信州秘境巡り
その一
長野県上村〜南信濃村〜天龍村
2005年4月30日

長野県上村【しらびそ峠】
それは地図を開くたびに目が止まる往年の気になるスポット。
しかし、南信州が好きだからといっても飯田以北の南信州エリアはやはり距離もある。
飯田以北。
やはり中央道を使わざるを得ない。
国道153号でお気楽にといえれない、この距離感が
長年のしらびそ行きを断念させてもいた。
この日の仙台は黄砂の影響で天気の判定を断念したらしい。晴れなのか曇りなのかうす曇なのか、雲以外に空に舞う黄砂が本来の天気を濁してしまったとのこと。   

天気予報では晴れといわれた長野県南部地域。  しかし行ってはみたものの、ガスと言うか黄砂なのか太陽光線は注ぐのに視界が全然利かない。

本来なら残雪の残る南アルプスを目の前に見る絶好のビューポイントなのに。
ハイランドしらびそ
上村村営の宿泊施設
しらびそ峠より更に標高も上にあり1918mです。
東に面する部屋からは南アルプスの雄大な姿を
そして西側の部屋には中央アルプスを望む
どちらも視界の利くいつかは泊まりたい宿泊施設

また温泉ではないものの500円で三階に位置するアルプス展望風呂も利用できます。

僕は二度目のしらびそで利用しました。下手な温泉より入浴効果あります!!
残雪の残る南アルプスは一応見えるのですが、青い空と新緑と残雪の色彩には遠く及ばず。   
なんか水墨画で表現する山に残る雪です。

しらびそ峠は昼前に撤退。

ハイランドしらびそで貰ったガイドマップには、クレーター跡とか日本のチロルと呼ばれる集落も近くにあるそうなので、そちらを目指すことにしました。
説明は割愛。
ちなみに上村は「カミムラ」と呼びます。
南アルプスエコーラインを南に下りまして、日本のチロルと呼ばれる下栗の里に到着。
名古屋では当の昔に散り果てたソメイヨシノもここでは散り始めでした。

この集落の驚きは日記に熱く語っております。
4月30日の日記を参照
ガスがなければV字渓谷の向こうはクッキリと南アルプスを望めれたのに。

同じことは花の向こうにも言えれますが。

とにかく対向車が着たら、かなのヤバ目の一車線。
待避スペースがほとんどないのです。
この下栗の里は、下り切るまで気が抜けません。一見の価値はありますが、二見は遠慮したいです。
ここは南信濃村の天然温泉かじかの湯。
写真の向こう、うっすらとした山から下りてきました。

この温泉は「飲泉」もできます。

成分としてはナトリウム-カルシウム・塩化物泉。
そうは言っても飲んでみたら硫黄の香りがしました。
この後、天龍村に入りまして悪路国道No,1(5/3に一位の座を失うのですが)である418号線に入り、
阿南町⇒売木村⇒根羽村と経由して、やっといつもの国道153号線に合流できました。
根羽村では小戸名渓谷を見たのですが、特に驚きに値する光景ではありませんでした。418号線沿いは、これより険しい景色の連続ですから。
南信州が好きといっても、僕の場合、それは153号線沿い。ごくたまに151号線沿いをドライブするのであって、上村や南信濃村は別のエリアと思っていたほど手の届かない地域でした。 
 
今回、GWという心の余裕も手伝って新規開拓をしたのですが、下栗の里の険しさや南信濃村の穏やかな道など印象に残る時間が流れました。

ただ、最大の目的である「しらびそ」の眺望がイマイチだったので、再度の訪問を近々に果たそうと心に誓ったのでした。