マダム博物院常設展@
マダム焼で食す日々


大きさに関する統一表現 
 特大  両手で持ち上げるもの 
 大 両手に大きく収まるもの  
 中  両手に余裕で収まるもの 
 小 片手に収まるもの  
 極小 片手に小さく収まるもの もしくは指で摘まめるもの 


 
 
 
古マダム前期-中期の作を用いての琵琶湖の幸。
当時では当代最高の器を用いるのだが、その全ては分厚く重い。
また描く弧は波打っており、芯出しが上手く出来ていないことが分かる。
写真左下の徳利はマダム宝。



【マダム宝 マダム黄瀬戸胴張徳利】 小
古マダム前期に類させる作品の中でも最古参(二回目作品)でありながら
複雑な形状と表面の艶やかさは、
考古学並びに美術学的にも価値ある作品となっている。

 
  ←古マダム中期のタタラを用いた作品に寿司を。
 タタラ製法の登場で作品の表情は大幅に広がったものの、
 マダムタタラ文化は古マダム後期にその栄華を極め、
 あとは急速に減衰する短期間のものであった。
 タタラの技法も古マダム後期でもって更新されていないのが現状である。
 
←古マダム中期からマダム中葉中期までの作品を用いた宴
 奥にある酒器は、
 マダム焼中葉後期の代表作である
 【重要マダム財 マダム鉄釉酒器揃え】 小
                           である。
 

2011年を納める茶事に用いたマダム焼
左はマダム焼中葉後期の作品である
【マダム名物 マダム肩衝き茶入れ 銘・大丸】 極小
右は、マダム中葉中期-後期と思われる作品。
 
 

マダム食卓文化の花開く
ここからご覧になるのは、2012年夏、マダム焼で食する精進の夕餉と題して催された企画の記録(抜粋)である。
   
   
   
   
   
   
   
  近マダム中期から後期の均整のとれた薄造りな器が特色の夕餉の膳。
緑の器が多いのは
その発色に諸々の試みを企てていた頃でもあるから。
 
  ←【重要マダム財 マダム名物】 大
【マダム緑釉碗 銘・水芭蕉】

夕餉の善でも用いられた緑釉碗を夏の茶事に。
 
   
  マダム精進の夕餉企画で痛感したのは、
形に面白味のある向付の無さである。
見たところ全て円であるのだ!!

中葉後期では複雑な面白味のある向付の作品に
急遽舵を切ったのも正直なところ。


 夏の冷酒盆(左)と夏の中国茶皿(右)
最後まで不得手としていたのが皿作り。
ようやく皿もちらほら作れるようになったのが近マダム後期。
 
2013年正月三日目の朝。雑煮の朝。
 マダム焼の器で慎ましい朝餉。右奥が向付。
 
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