絶景かな
御嶽山の醍醐味は最高峰の剣が峰(3063m)の感動より、それを取り囲む火山性の地形かもしれない。
とくに今回は残雪も充分あり俗世とは隔絶した趣でした。

【左】墳気口。【中】チベットのような剣が峰と御岳神社。【右】剣が峰から見た二の池(元・火口)

地獄谷では硫黄臭と立ち上る水蒸気。まさに地獄の感。圧巻でした。

【左】小川が流れているだけの一の池(元・火口) 【右】神秘の湖。二の池(元・火口)

賽の河原と呼ばれる場所は御岳信仰では死の世界を意味する所。
左のように石を積み上げる「石塔」が右の写真のように無数に点在しています。 異様な雰囲気でした。

【左】三の池。火口でしたから外輪山がハッキリしていますね。【右】3の池を背景に・・・・
三の池は、あまりに雪が深く危険だったので行けれませんでした。一人だし転倒したら、死んでしまうかも。だから安全を取りました。

【左】五の池(元・火口)と継子岳。【右】この写真の下に濁り河温泉がある。独特の匂いがしました。
実は、左の写真の五の池の手前の一段と黒い土壌は、溶岩です。つまり軽石ですね。
ただ、軽石の割には風化もしていなく、見た目にも比較的に新しい土壌だと分かります。
そして、気の持ちようだったのか、黒い色が太陽光を吸収していたのか、
その場所に来たら気温が高くなった気がしました。まさか、まだ大地は熱を持っていたのでしょうか。そんな気もしているのですが。

【右】この流れる先は??

日本最高所の滝です。名前が良くわからないのですが。
最終の目的地、四の池の滝を見たとき、継子岳にガスがかすかにかかり始めてきました。朝の天気予報を思い出し、
急遽引き返す。ただ、ガスの広がりはすさまじく、あっというまに視界が短くなりました。雷雲は非常に危険なので、
そこまで成長する以前に田の原まで戻る必要があり、競歩で帰路につきました。

トランクにはダンボール箱が四つ。それぞれの性質に分けてしまいます。
このやり方にして、準備と片付けに大幅な時間短縮が出来ました。
世の中には、自然の造形美であっても有料な所があります。
例えばも福井の東尋坊。別に地元民が先祖代々
岩を削ったわけでもない。そんな天からの授かり物なのに
見るものには料金を請求する。
僕が登山が好きになった一つの理由に
平地にあったら、絶対に金儲けの道具になっていただろう、
この偉大な造形美を、登った者だけは
心行くまで堪能できるからであります。
それもタダで。