2004年1月の大東京現地指導より

東京新阪急ホテル築地

今回の大東京現地指導は二日とも中央区築地にある新阪急ホテルに泊まりました。
最寄の地下鉄駅からも500Mちかくは歩かなければならない至便ではないホテル。
そのせいか料金設定は他のシティーホテルに比べて若干安め。ただし安いからといって粗悪とかではありません。
大変に居心地の良いホテル。素晴らしい発見と称しても言い出会いでした。二日間の総料金(食事なし)は34000円。
これは先にも書きましたが帝国ホテルの中クラスの部屋の一泊分です(正規料金ではななく実勢価格) 
では、何かにつけて帝国ホテルの1/2程度かと言えば、それはウソ。東京の常宿にしようかと考えています。

泊まったのはスーペリアシングル。ですが東南の角部屋に回されて窓が二面の贅沢さ。
もともとこのホテルは写真の右のビル。それも渡り廊下より上だけという、小さくて居心地の良いホテル。93室のシティーホテル。
京王プラザとか品川のプリンスホテル群には絶対真似の出来ない静寂さがあります。
このホテルは大切な時間を過ごしたい人のためには大変に有用なホテルに成り得る可能性を秘めていると思いました。  
もちろん関東圏の人が大切な誰かと大切な時間を過ごすために使われても、充分に要望に答えてくれるでしょう。   
 観光地に例えるなら、名は馳せても、それは集客力の凄みだけで
存在しているでかいリゾートホテルの対極に位置する部屋数限定の旅館みたいな存在でしょうか。
  その最たるものはホテル西洋銀座でしょうが、価格も手頃で雰囲気もよいといえば新阪急はその分野ではトップの座を占めると思います。

このホテルは独特の造り。ロの字で吹き抜けは天井まで。空の青さが32階のラウンジまで届きます。  
 多くのホテルが客室を確保するために、廊下を挟んで左右に部屋がある長方形の形をとっていますが、ここには大いなる無駄が存在しています。
   それが非日常のトキメキを与えてくれるのですが。

椅子は珍しくマッサージチェア。このポイントは高いです。テレビは中型。家具類も権威主義ではなく清潔感のある程度の良い品。
ズボンプレッサーもあるのは予想外のアイテム。部屋は27平米でした。

シャンプー類は、一泊用の小型容器ではなく、ポンプ式の使いまわし。これは時代の要請で省資源とコストダウンの両面から広がりつつある傾向です。
ただ、シティーホテルでも中程度よりも上のクラスでは一泊一つの個別容器が当然に備え付けられています。 
 コーヒーは有料の紙コップ式。よって湯のみしかありません。この点は残念。スリッパも持ち返り用はなし。
バスローブもなし。無駄は排除する経営方針が伝わります。ただ、それでも「ひもじさ」を感じないのは、清潔感と構造の贅沢さなんでしょう。
もちろん、歯ブラシ・カミソリ・ブラシ・櫛などは個別に用意されていて貰って帰ることも出来ます。

大東京最終日