NAGOYA castle

2004年7月31日〜8月1日 ウェスティン・ナゴヤ・キヤッスル・エグゼクティブフロアお城側。スタンダードダブル一人利用23.100円。     
 台風10号が、日本の太平洋岸を東から西に。そして中国四国辺りで日本海に出て、今度は西から東に。   極めて珍しい気象パターン。   そんな週末は雨が降ったり止んだり。青空が見えたり、風がいろんな方向から吹いたりと。     さて、名古屋にはシティーホテルが沢山ありますが、その格付け順位は人それぞれ。  マリオットの登場で名古屋一の座を彼に与える人もいますが、必ずしも全員の意見ではない。   ウェスティン・ナゴヤ・キャッスルもまた、長い歴史に燦然と輝く名古屋を代表する極めて格の高いホテルです。 第一位の座を、キャッスルに与える人も未だ多くみえるはずです。     と、申し上げる私ですが、マリオットは未だ泊まったことはありませんし、キャッスルは今回が初めてです。。。。
 名古屋キャッスル。写真でもお分かりのように、お堀端なのです。とくにお城側に面した東側は、目の前のお堀、そして、それにつづく本丸の緑と大天守閣。   全く都心にあって、目に届く光景は見渡しの良い高原に来たような感覚を覚えます。 別の言い方を致しますと、眼の筋肉が遠くを見ている。そう、都心にあっては、何気に近いものしか見ていないのに、ここでは、目の筋肉が遠くを見ようとしている、そんな感覚なのです。
 お城の近くのホテルといえば、東京のパレスホテル。  そして個人的な意見ですが、彦根のキャッスルホテル。  名古屋を含めて言える事は、建物の高さを極めて抑制的にしていることです。  それは当然といった感もありまして、お城の皇居の緑や威容にあやかっている者としての控えめな態度なのでしょう。   名古屋キャッスルは11階建て。8〜10階がエグゼクティブフロア。僕が今回泊まったのは8階のお城側の部屋なのです。
部屋に案内されてカーテンを開けると、ホント、真正面が名古屋城大天守閣。驚きました。  さて、部屋は27平米程度でしょうか。一人が過ごす分には充分な広さです。 3人は寛げれるソファーセットもあり、備え付けのコーヒーは無料で、しかもレギュラーコーヒー。ミネラルウォーターも無料。そしてバスローブもありましたし、資生堂のアメニティーが席巻する世の中であって石鹸はじめシャンプー類はイギリス製でした。
ただ残念な点を申しますと、お風呂はじめトイレなどの設備が時代を感じる旧型なところ。もちろんシャワートイレですが、ごく初期の型式。そしてバスタブは湯量は帝国ホテルに次ぐ豊富さですがサイズが小さかったです。  歴史あるホテル。ウソのようなホントの話かもしれませんが、まだ日本人の身長が全体として小さい頃のエレガンスと申しましょうか。。。そして隣か上の階か排水の音が意外として興ざめでした。   しかし、ウェスティン。スタンダードより上のグレードでは独立型のシャワーブースもあり、おそらく上記に挙げた内容は克服されていると思われます。
←西北隅櫓。清洲城の天守閣を移築したといわれています。名古屋城は空襲で燃えるまでは姫路城と同様、木造の江戸時代の建物でしたが、あえなく焼失。現在あるのはエレベーター付きのコンクリート製です。しかし、西北隅櫓はじめ幾つかの建物は戦災を生き延び、国指定の重要文化財とかに指定されております。
←部屋から名古屋城が見えるということは、名古屋城からも部屋が見えると言う訳です。僕のデジカメは40倍なので、ちとズームアップ。何事も一方通行は良くない。。。

さて、エグゼクティブフロアの特典としては、専用のラウンジでお飲み物のサービスと無料の朝食。  そしてホテル内のスポーツクラブの無料ご招待など、幾つかの特典が付いています。
 名古屋市内のホテルといえば、名古屋観光ホテルばかり泊まっていた自分。正直、今回の滞在も始めに名古屋観光ホテルをネットであたってみて満室だったのでウェスティンを覗いてみたわけです。  しかし、結果的に第2位の候補が実に素晴らしい休日を提供してくれました。  更に付け加える特典としてエグゼクティブフロアは15時まで滞在が可能。  昼寝なんぞしてしまいましたよ。   

名古屋市内のホテル。来年は万博で商売も楽でしょう。そして新国際空港の開港で長期的にお客も望めるでしょう。さらにトヨタ本社の名古屋移転や、景気の回復。それも名古屋圏だけに勢いがあります。長く寒いホテルにとっても氷河期だった時代。それもそろそろ終わりそうです。     と、申し上げますが、望める所に新規参入あり。大型のホテルが一つ二つできようものなら、また熾烈な競争が始まりそうです。2〜3年の内なら、現行の供給体制で進みそうですが、僕が思うに5〜10年の内には外資系の大型ホテルが一つ二つ登場しそうな予感。

名古屋市内のシティーホテルにとっては、今後5年の間にいかに体力をつけるかがポイントのような気がします。そのうち現れるホテルは当然に設備が良い。   そんな輝く星々に、打つ手なしでは、次ぎの氷河期には守りつづけてきた灯も消えることでしょう。