三度目の正直
焼岳から第一級の展望を堪能する

東名名古屋〜中央道中津川〜国道257〜国道41〜国道158
平均燃費13.0km/L    走行距離232km    平均時速59km/h     走行時間3h59m
2003-9/27-28
天気図を見ると土曜日は快晴だと容易に想像がついた。そう判断したのが金曜の朝。今年三度目になる焼岳(2393m)登山です。
仕事終わってから、早々に旅支度。ただ、この日は車にナビが付いた日でもあり、そちらの説明書も一通り見る、かなり忙しい金曜の晩。 
          一度仮眠してから車を飛ばすつもりだった。ところが眠れない。予定返上で、とりあえず中央道恵那SAまで車を飛ばし、そこで仮眠を取る作戦に。
そして、もう一つ。当初は下山したその足で名古屋へ帰る予定でしたが、絶対的に睡眠不足なので危険と判断。深夜のネット予約で高山のホテルを取りました。
           恵那SAでは2時間ほど仮眠した。さて、ここで恐ろしい体験。いきなり目覚めて、いきなり高速。
恐怖の体験はここからで、目は開いているのに動体視力がついていけず、「ショボショボ」な感覚で、
1/2は目を閉じている状態。以後気をつけるけれど、かなり恐ろしい体験でした。
  中津川で高速を下り、あとは一般道。自分の車は2300の排気量。そして目的地までは標高は上がる一方。なのに、今回はリッター13kmも走りました。
脅威の数字です。(ちなみに下りは、高山〜ローソク温泉リッター15.1`)   
焼岳の登山口駐車場には6時30分頃到着。空は、まもなく全くの青空になるであろう澄切った空気。手短に朝食を終え、山の準備です。

【左】夜明け前の国道158号    【右】源泉です。あちこち点在し硫黄臭が漂っている中尾温泉

今年三度目の焼岳登山。まさに、ここから、あの光り輝く山頂です。

もう、秋の空気。以前とは違い汗が噴出すことも無く、快適な登山。
木々の間からは朝日が射し込み、草木からは朝露が蒸発する様も見えました。
全くの一人。話す相手はいないけれど、確実におとずれるであろう第一級の展望に心弾み疲れも知らず、ただひたすらに。


【左】火山だけはあり、巨岩もアチラコチラに。岩に苔が生し、わずかに生成された土壌の上に木々が茂る。幹周りは細いけれど何百年もの集大成だと思う。
【右】朝日に照り出されつつある木々。空は全くの快晴。

焼岳に三度も登ると、新しい発見も。それは先日の台風14号と思われる痕跡です。木々が数カ所でなぎ倒されていました。そこで思いました。山はなぜ山か。 
普通、雨が降れば土砂は下流に流されます。なのに山は山のまま。砂場ではあっというまに平地になるのに、天然の山の山のまま。
それは落葉する木々が腐敗し新たな土壌となる、のは小学校の時には習いましたが、今回の発見はなぎ倒された木々。  
 実は、この木々こそ、落葉以上の土壌の素なのではと思えたからです。落葉した葉は、それこそボリュームはあっても軽いもの。
なのに樹齢何十年の木々は、ダイナミックに腐敗し土壌となります。その供給量は、半端ではないと思えたからです。 
 足元を見れば過去に倒された木々が腐敗し、柔らかくなった「土壌」からは新しい木々が芽生えている。  
 まさに大気中の二酸化炭素を吸い、木は大木となり、それらはやがて順を追いながら淘汰され腐敗し、土となる。 
  雨で洗い流されようが、山は不足分を補うようにして木を土とする。      大元が目には見えない二酸化炭素だけあり、大循環の摂理に不思議なものを覚えます。

さてと、そんなことを考えていたら、焼岳の山頂が見えてきました。


ここからが急坂です。そして活火山だけあって各所から奮気が見られます。
場所によっては大地そのものが熱を帯びています。


まもなく山頂です。
この展望に憧れて三度目の挑戦。
三度目の正直という諺は
本物でした。

第一級の写真が撮れました。


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パノラマ大写真


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旅は続きます