御嶽山と自然湖
2006年9月29(金)-30(土)

金曜日、仕事が終わってから、車を飛ばす感覚が好き。三時間と15分。
田の原の駐車場でテントを張る。気温は七度。北風が強く設営するのも四苦八苦。
空は満天の星空ですが、テントの中で暖を取るサバイバル感が大好きです。
NHKラジオの深夜便を聞いたり、携帯からmixiをする。

前回と違い、軽装での登山。疲れ知らずで、瞬く間に山頂です。

御嶽山は何度目の登頂でしょうか? 名古屋から最も近い3000m級。今年二度目の山頂です。
田の原からは一本道、迷うことはありえません。

御岳ギャラリーは前回の特別ページもご覧ください。
 2006


今回の御岳登山は、その目的は下山してからの探検です。
このピストンの山頂までの往復はダイエット行為。
主目的は、名前の無い湖です。

前回の特別頁の最初の写真を覚えていますか?
左下の大きな崖崩れ。長野県西部地震で発生した大土石流です。
それは人間の発想では難しいほどの多量な堆積物。
長さ3.5キロにわたり、谷を埋めた土石流の厚さは20〜50m。

取り除くには巨大すぎて、自然発生的に湖が誕生しました。
しかし、地図を見れば湖として青く塗りつぶされているのに
どの公的な機関も、この湖に公称を与えていないので、地図には無明記。
ただただ、地元民が便宜上自然湖と呼んでいる悲しい湖。

ある日突然水かさが増え、多くの木々は立ち枯れてしまった、この異様な光景。

こんなに大きな湖に、名前の無い不思議。
御嶽山は奥の山です。
大土石流はこの谷を駆け下りました。

この谷には濁川温泉という秘湯もあったのですが、
瞬時にして飲み込まれる。

今は平和なこの谷に、温泉があった名残は
砂防ダムに色づく、その成分のみです。