斜面集落に泊ってみる
下栗の里


新緑の頃には、まだ、だいぶと早い4/12の下栗の里。

日本のチロルとも呼ばれるこの場所には、僕は何度も訪れていますが、その全てが日帰りでした。
今回は、民宿で泊る下栗。
車を置いて、テクテクと標高差200mの一大斜面集落を登っては下る。

方や日常の彼らにして、我ら、非日常、ここに極めり。

僕たちの宿は、集落の最低部。それでも800mからあります。
集落そのものに200m以上の高低差があるので、「同じ」住民でも季節の感じ方が違うそうです。

大変に素晴らしいところですが、運転には細心の注意を。

←↑下栗を歩く者に、その存在は目に入るのですが、
もはや全くの手がかりもつかめない
対岸の斜面集落。



ここ下栗で育つ各種農産物は大変に美味しいとのこと。

日照時間が長く寒暖の差も激しい。
そして中央構造線の東側の古い地層の上に開墾し
地味豊かな農地だそうです。

ただし、水平な土地がなく水は保てないため米だけは貴重品。

民宿のおばあちゃんも、昔は米粒なんか、どこにあるのだろうかというほど
雑穀の配合が高いご飯を炊いていたそうです。



登りに小一時間。下りに30-40分。
無人販売所と言うわりに話し好きなおばあちゃんに引き止められたり、
なかなか面白いup-down。

こういう時間が存在するのも、早めの到着の賜物でしょう。

宿の食事も健康そのもの。
地元産の大豆を使った硬い豆腐や、下栗芋の田楽。猪鍋。

おばあちゃんも話し好きで、なんとも楽しい時間を過ごせました。

部屋に戻って、地酒飲みつつ、話しに興じるつもりでしたが、
朝早い行動の反動で皆等しく睡魔に襲われる。


     map