令和6年2月février.2024

le 29 jeudi 木曜日
//近さ//可愛いムクちゃんが亡くなってから2年と半年ほどかな?あれ以来、毎日ムクちゃんのことを思っているのですが、魂は存在するのです。亡くなってからの日々ですが、とても親密に感じられる。忘れてしまえば魂も戻る必要ないと遠くに行ってしまうのでしょうが、亡くなってもなお語り掛けると、寄ってくるのを実感します。

昨晩、インスタで野生の狐と長きにわたって親しき間柄になっている人の、その狐の突然の悲劇を知りました。デジタルの世界なのに止めどもなく涙が流れることは初めてのことです。これより先は魂を確実に感じられることでしょう。

全ての事には意味がある。その上に立脚して今がある。でも時の積層は、瞬間瞬間の繰り返しで去ってしまったことは完全に過去であり再現できない。なのに残像が、今もなお活き活きと展開される錯覚に陥るため、その間は今を忘れる。

本日は珍し2/29。私は一日多かったことがとっても嬉しいです。これも人それぞれでしょうね。


le 28 mercredi 水曜日
//16:00に//点火しました。本日は朝から施釉窯詰。早朝4:00で12時間でしょ、10:00にoff。12時に800度。15時に600度、18時に450度、 21時に350度、3/1朝の6時に150度、12時に100度切る、15時くらいに窯出しかな。3/2は出店だから、もっと早く窯出ししたいのですが。

明日は振り込みと粘土の再生かな。それと今月分の残りの充電をどこかで。
毎度のことですが時間が足りない。一年が1000日でも同じことを言っていると思う。

今、もう一系統の別なる釉薬を考えています。もちろん他に類のない風合を目指して。


le 27 mardi 火曜日
/凝視する//電熱線を補修してから焼成温度が正常化したのか、慣れていた感覚とはだいぶと違う焼き上がりになりました。設定プログラムを変えてもう一度様子見。テストピースを凝視するのは楽しいことです。

私の、この衝動で進める陶芸ってのは、ある意味において完成度の低きものになる素因でもありますが、全く新しい世界、私だけの表現、次々に変わっていく姿、そういう強みの根底でもあります。


le 26 lundi 月曜日
//この贅沢よ、情緒よ//三連休明けの晴れ。北風の吹く晴れ。本日は夜明け前から出発し南信濃まで水汲みに。道の駅にしても、何処に行くにしても平日の南信州。閑散として防災無線から音楽が流れ、今が何時かと郷に人に伝える音響の情緒。温泉も閑散としていてノンビリしました。
全く贅沢だし全てが私に染み入る。

もともとどんな時間軸にせよ私は常に単独行動。カレンダー通りの時代でも一人で動き回っていたのだから、全てにおいて平日の安息の方が落ち着きます。
でも心の中の私は常に誰かと話しています。自分の中の自分というか、全く孤独感を感じないのはそういう心的な要因も大きいと思う。


le 25 dimanche 日曜日
//新工房往復//例えば、私が松本とか宇都宮、甲府、旭川に住んでいたら360度、自由に方角を選んで旅立つことが出来る。ところが浜松の人は、海岸線を赤道に例えるなら地球の半分を眺めるだけで行くことは出来ない。でも、津は世の中の東半分へ行くのに、一度、名古屋に行かねばならない。津と浜松の行き来は実際には一泊旅行の距離感だと。これが四日市辺りまで北上すると、ただ南東に行くだけになるのだから、半島に住むとは文字通り、半分島、不便が伴うのだ。

明日も待ち時間を有効に使います。晴れるとのことですよ!!


le 24 samedi 土曜日
//大施釉日//朝から12時間かけて施釉⇒窯詰。20時に点火。昨年末の失敗から窯出しはもっと冷めてからということで、月曜日の午後以降になります。まだ経験が浅い頃は、こういう待ち時間が一日千秋の思いでしたが、今では待ち時間の有効活用と言うことで、明日は新工房へ往復します。

今回は手持ちの自作釉薬のテストピースも焼成。先日、電熱線の補修をしましたので、さて、どの様な結果となるのでしょうか。


le 23 vendrdi 金曜日
//常滑//良い展示を見ました。これで今月、5回の修了展を見たことになります。
この全てが二年間の集大成であり、これより先、各自に選ぶ道が待っている、その直前の展示。

雨が午後も降り続いたので帰宅後は読書。明日は朝から施釉になります。久しぶりの本焼き。

情熱をもって夢中になって専念する
陶芸家として生きていくなら、活動の全てがこの心持ちで、人と並ぶ。差の有無は夢に出るかどうかだと思う。夢の中でも陶芸をするくらいの情熱があって、漸く頭一つ飛び出すと。
だから、それ以外のことは自ずと距離を置くのも確かなところ。曜日の別なく何かしら陶芸関連で時間が過ぎる。非陶芸の理由で別行動をするなんてのは、こういう意味で考えれば、それには特別な理由があると言うことなのですが、特別なだけあって年間10指に満たない。

搔き集められるだけの時間を陶芸に捧げても、それでも飽きないのだから、この道を選んで生きることの魂の大調和を強く感じます。私がこの世に産まれた理由と生き方が同じと言うのは、神様仏様御先祖様大宇宙のお導きで。全く違和感のないこの上もない喜び。


le 22 jeudi 木曜日
//非作陶日//午前は各種手続き。午後は父上の通院の付き添い。明日は午前中は雨らしいので常滑に修了展を。午後にようやく施釉かな??

まあ、そんな日なので二回目の酸化被膜焼成を。

昨日の続きですがソワソワしています。私は日本人であり東洋人でもあります。そういう感覚を作陶で現わしたい。全く持って精緻で美しく圧倒される造形を。


le 21 mercredi 水曜日
//更に更に//カメ板を強化。
170×170着脱式 交換用100枚
240×240着脱式 交換用42枚
300×300着脱式 交換用36枚
360×360着脱式 交換用30枚
450φカメ板 20枚

例えば170サイズだと底の小さなもの。一輪挿しを100個挽く。100個出来上がったら、最初の一個目は程よく自然乾燥も進んでいるので、再び轆轤にセットして飛び鉋。柔らかければ、自然乾燥の間に買物にったり食事をしたり。着脱式カメ板があるので、まとまった乾燥時間という自由時間が産まれそうです。

240サイズは豆皿、300サイズは8寸皿 300サイズは9寸皿 

それにしても、2月にまさかの長雨。作業が滞ります。

発芽する前の種。土の温度が高くなり、そろそろかなとソワソワする頃。しばらく前から、この感情が高まっています。勢いよく活動し名古屋方面で人の助けが欲しいくらいに頑張って、それで皆がお互いに良い日々が送れるように。ご一緒しませんか?と言いたいのです。


le 20 mardi 火曜日
//一年経過しました//本日は一年後輩の修了展を見に行きました。この展示が終わって一週間もすれば卒業になります。皆さん、これからそれぞれの道を歩む。私は、たまたま一年早くその道を進んだだけ。

気になる女性が一人います。もし、瀬戸で基盤を整備していたなら、ご一緒に制作しましょうよ!!と呼びかけたはず。私は三重県で活動することになりますが、人の手も借りたいくらいになったらお声掛けしたいくらいのお人です。

夜に、信州お野菜特別便。雪の中のニンジンです。いつもありがとうございます。


le 19 lundi 月曜日
//更に//360×360を30枚 端材利用で170×170を30枚作ろうと思う。本日は新工房往復。素焼き冷ます間に大量のカメ板の移動。帰りの車中で、やっぱり360×360も必要だわと結論に至る。

明日は一つ後輩の修了展を見に行きます。楽しみ楽しみ。
つまり私もあれから一年が経過したと言うことです。

まだ瀬戸時代の人間関係もありますが、これもいづれは先細るのでしょう。思えば喧嘩別れをしたわけでもないのに、時と共に訳もなく疎遠になっていく人は実に多い。昔はあれほど遊んでいたのに、もう何年も会っていなければ、この先、会うこともないでしょう。皆、それぞれに思うことがあって、これに寄り添って道を選択する。見える世界がズレていくのは必然である。

地図を見ると、私の知ったこの街の、この街道筋に住む人の、今日みたいなしっかり雨の降る日に、窓からは何を見て、何を思って過ごすのだろうと思いを巡らせます。これは、全く該当者もいない私の勝手な妄想なのですが、以前琵琶湖岸をウォーキングした時に見た湖北の集落を思い浮かべると、単調であっても退屈であっても、もの寂しいのかもしれませんが、私には格別に美しく思える。

今日みたいな、濃厚な曇り空で生暖かいような空気に覆われ、しっかりとした雨が降り続く日は美しい。梅の花の紅は青空では、ここ迄映えない。信州の山奥では、沢の水と川の水の温度差で、山肌からは合流地点と思われるところで、もうもうと龍のように霧が立ち上っていることでしょう。本当に美しい。


le 18 dimanche 日曜日
//備えあれば//これにて作業完了
450φのカメ板 24枚
 うち一枚を300×300着脱式カメ板 着脱ベニヤ36枚
同じく一枚を240×240着脱式カメ板 着脱ベニヤ42枚
同じく一枚を170×170着脱式カメ板 着脱ベニヤ70枚

これをスイスイ活用する日々を楽しみながら思い描くのです。
こうなると名古屋工房は急須に特化しても良いのかと考えます。


le 17 samedi 土曜日
//大投資//本日も木工集中日。さらに16枚追加し、そのなかから二枚を特別に加工。240×240 170×170 の板をその都度交換できる仕組み。新工房が稼働すれば生産性が大幅に向上します。170の板をさらに追加したい欲も生まれる。

どの様な効果が生まれるかというと、一輪挿しで説明すれば、50個作っては外し乾燥させる。最初の一個を再びろくろに据え飛び鉋。ヒートガンの必要が無くなります。各々、ベニヤの上での乾燥なので、再び装着しても軸がずれないのね。


le 16 vendredi 金曜日
//木工//窯詰、若干の作陶、木工。 便利小道具を8枚作りましたが、窯が導入されるまで、あと16枚追加。それと別の便利小道具も。それにしても電熱線を修理しまして安堵しています。陶芸は火の洗礼を経て始めて世に出せるものであり、窯と粘土だけは絶対に必要なものとなります。

//広く深く//技芸の奥行きを広く深く。これ故、どんなに発信しても穴の開いた笊ではなく機微な世界も内にある。饒舌であっても、何でもべらべら喋るのではなく、さらなる高みを内に秘め創造に取り組む。 兎にも角にも私は邁進し続けるだけなのだ。

新しい環境がいつかどうするのか今は言えませんので、名古屋のこの環境で最大限活用し発揮したいと思います。


le 15 jeudi 木曜日
//下準備//轆轤の天板に付け加える板があるのですが、これがあると作品を作って、パカっと外して次の作品にとりかかれる。これを買うととても高くなるので自作しています。明日、最終仕上げ。

こういう生産に便利な小道具を今のうちに沢山作ろうかと思います。明日は朝一番で髪結い。帰宅したら素焼の窯詰を行って、工房の掃除。これを午前中に終え、午後から終わるまでのこぎり使います。

自分の才能の一つに、この人は凄い!!と驚嘆する人が例外なく世界的に有名になる。まだ誰も見向きもしない頃から、この人は凄すぎる!!!と心底傾倒する人が三人にいまして、その全てが世界的な作家に。思い起こせば、無名な彼に褒めちぎって身震いしていました。変な人が来たもんだと思っているかもしれないし、案外、記憶に残っているのかもしれません。そういう意味では審美眼は確かなのでしょう。さて四人目は誰でしょう!??


le 14 mercredi 水曜日
//長持ちのコツ//修理完了!! 職人さんが電熱線の長持ちの一工夫を教えてくれた。これより新しい窯も買うのでこの知識は修理以上に有難いものとなりました。

今晩は酸化被膜形成のため空焚き。明日のどこかで素焼の窯詰となります。

それにしても暖かすぎる。これでは4月ごろに咲く花はヒマワリになるのではなかろうか??

①何を表現するために産まれたのか??との問いは、
                     陶芸(土から美と価値を)であると断言できる。
②次に、陶芸に専念しているかの問いには、yes!!と答えられる。
③さらに陶芸に夢中か??との問にも即答できる。そうであると。
 この3問を揺ぎ無く答えることが出来るってのは、実はとても素晴らしいことであると今更ながらに思うのです。私にとっては迷いなく即答できるのに、でも私が30歳の頃、全く答えられなかった。ところが、20代で答える人もいる。私が今のような発言が出来るのは、ここ2-3年のことです。②の確立に時間がかかった。

それでも最善だと思っています。50にして①②③全ての答えが出揃ったのは、遅くもなければ劣ってもいない。50歳以降、全くブレなく邁進できる力量というものは膨大で爆発的で指数関数的に命尽きる時まで拡大すると思っています。この間、俗に言う奇蹟みたいなことも頻発するでしょう。
 有難いのは、そういう道のりにおけるハンドリングもアクセルの加減も、今までもそうであったように最善を自然に取り計らってくれる。

私が心するのは、明日もまた喜びをもって陶芸の道を歩むだけ。たったそれだけのことで①②③の答えを得たし、これからも天恵に欲するのだから、純真に挑むという全く単純な心持ちが、どれだけ人生を良きに転じさせるのか!!! 大人になっても、子供のような夢中。

夢中が生き方と一致すると、人生の構造が大胆に変わってくる。


le 13 mardi 火曜日
//伊勢神宮//朝の厳かな内宮を参拝しました。それから新工房へ。喫緊の課題は名古屋一号窯の電熱線の修理。その具体的やり取りも終えて、さっそく明日、修理です。粘土に触らなくても、毎日何かしら陶芸関連で時間が過ぎる。

そうそう、ちょうど一週間後、瀬戸の修了展です。

人生を再設計するってのは、1000日前後の移行期間なのかしら?? 紙の表裏のようにある日を境に劇的に変わるわけではなく、1000日前後。潜水艦で言ったら、長い潜航。再び浮上すると、あっ奴は生きていた!と驚かれるのでしょう。


le 12 lundi 月曜日
//産地でないから//本日二台目の電動ろくろを買いました。優先順位で言うと電気窯より下位ですが、それでも三種の電動機器になります。ちなみに電気窯 電動ろくろ ヒートガン。
産地でないところに工房を構えるので、最悪、一台が故障しても生産が継続できる体制は必須であると、重要なものは複数台用意します。

西ノ島にしても硫黄島にしても噴火する前のマグマは突破口を目指して分子の移動も活発であったと思う。卒業して一年が経過しようとしていますが、新工房の稼働はまだ先なのですが、確実に内面でうごめくものを感じる。爆発的というか圧倒的な造形欲。これより美を創造するという極まる歓喜。


le 11 dimanche 日曜日
//素晴らしい二年間//本日は多治見の専攻科と意匠研の修了展を見に行きました。この展時に二年間の全てが込められているかと思うと全てに拍手を贈りたくなります。
その会場で私より30歳以上年下の一つ上の先輩と遭遇。家も近いし巡るルートも同じだったので、助手席に。この出会いは巡り合わせでしょう。私というより彼に意味があると。つまり4月から就職する彼と彼是話すことに意味があるのだと。

//沈黙の力//と言うのがあるそうです。賢人たちはべらべら喋るのは愚かで、篤き思いは胸に秘めよと。一方、素晴らしい発信をする作家を知っています。造形哲学など多岐に披露し、実際に発信から良い形が生まれ今や若いのに大英博物館に収蔵の作家さん。

さて両極端な事例を挙げましたが、実際は両者は通じていると思う。その作家さんは饒舌で毎週youtubeにて発信する。ですが彼の思想は分かっても、これからするハンドリングは全くの沈黙の世界。全てにおいて寡黙なのは、取りこぼしなく沈黙の力を得ているのでしょうが、この作家さんは発信の力と沈黙の力の共に良き面を得ていると思う。

私はというと全てにおいて寡黙は無理である。一人の時間が多いのにソビエトみたいに些細なことまで内に秘める生き方は精神衛生的にも良くない。だから日々の発信はしていくとは思うのですが、やはり機微なハンドリングは、そういう後悔は無意味で、この段階では完成品の披露なのだろう。


le 10 samedi 土曜日
//あけましておめでとうございます//旧暦の正月。江戸時代では、本日が元旦。旧暦日めくりが欲しい。

日々の自由時間は入浴後から寝るまでの時間。2時間くらいかな。山積みの古書から適当に取っては戻す、この時間が好きです。最近、この至福の時間を延長するので起床も遅くなる。

こういう生き方を選びましたので特典として睡眠時間は8時間確保しています。これにより日中の睡魔もなく昼寝の必要性もない。豊かな睡眠時間こそ豊かな人生の基礎だと思っています。一日の1/3は寝る。残りの16時間に通勤時間が無いので、これは本当に助かる。その代わり、休日というものが無く、毎日何かしら陶芸に没頭。

素晴らしき創造の基礎は、睡眠。


le 9 vendredi 金曜日
//選択の有無//本日は梅の苗木を探しに稲沢市まで。その途中、津島市の某所近辺を通ったのですが、私がこの道を選択していなかったら、津島市の某所は今でも近しい場所であったろうと思う。不思議な感覚でした。
晴れの金曜。津島市近辺は雪を頂いた山もかなり近くに見え、そんな中を車で移動。平日という時間の中で、今わたしは全く個性的な時間軸の中で生きている。

感慨に浸るというか、ふとした時に人生の味わいを強く感じることがある。
【平日のこのお天気のこの時間に、私はこんな所で車を走らせている】 まさに本日の津島がそうでしたが、ああ、私は組織体が拘束する時間配分から全く解放された存在なのだが、一方で同僚などいない。何をしても一人。それを選択したことに、成否とか善悪とか評価的な事ではなくて、なにか運命的というか、人生に深い味わいを覚えるのです。

そろそろ素焼ですが、明日はまだ作れるかな。磁器土が楽しい。


le 8 jeudi 木曜日
//最も緊急を要する//電気窯の件ですが、最も緊急を要するのが現行の窯の電熱線の修理。これさえ治れば、切迫性が大幅に緩和される。来週、この目途が付きそうなので一安心。


傑作だわ!!

//変な夢にお別れ//たまに見る変な夢。人生において20代の頃の経験で、今から思うと劣悪で醜悪な環境に性愛の相手を夜通し探すような立派な建物。ハマってしまった時期もありましたが、いつぞやの日記でも書きましたが、別の目的が人間観察。働くことを甘く見る者のあらゆるパターンを見まして、これ故、転職することもなく前職の25年を勤め上げました。ただ、初めてHIV等の性病検査を受ける時、今までの行状から、結果発表まで責め立てられる緊張感の連続で、これでは結果発表前に胃潰瘍になると、こんな思いをするなんてアホらしいと、それ以来、バシッと卒業。

ところが四半世紀前の話なのに、未だに、その醜悪な環境の中に居て、毎回共通するのは、こんな所から早く逃げ出さなきゃという胸糞悪い夢。これを今朝方も見る。それから、こんな夢はもう卒業と言い聞かせるように二度寝。

こちらの飲み屋も10年は行っていないし、そもそもこちらの人間に会わない。老いてそうなったわけではなく、若い頃から進んで間口を狭めていた。理由は明快で、こちらの出会いの太さが人生の幸せの太さではない。一人で好きな事をしている方が遥かに幸せだと湧き上がる思いがありました。

もはや、窓口は9モソだけで長崎の出島です。これもログインはしますが傾向とかを知るだけであって、これにて出会うなんて3年に一人いるかいないかです。全く、呆れるくらい孤独に強くて自分でも驚きます。

突き詰めれば人生の短さを、何処かで感じているのでしょう。私の場合は陶芸になりますが、これに専念するのに性愛のお相手探しなど全く持って時間の無駄と、職を辞して専念できる環境においても、そういう余地を見出さないのだから、私の陶芸愛だけは本物と言うことになります。


le 7 mercredi 水曜日
//空が広い//本日は有松→大府→三好に買物。真冬のような寒さは、もう何処にもなく、光は強くなり雲が多く浮かぶ青空。空が広いなと思いました。たったこれだけのことですが、とても美しく幸せに思う。

去年の熊の湯で心の閊えも流すことが出来ました。親子って不思議ですね。一時は心底より思うところがあって、全く諦観していたのですが、そんな蔦が絡まるような呪縛であっても、今は許すというよりも、もはや全く気にせず、そんなことはあったかなかったか関係のない刹那であり、今を専念しています。良好なんです。こう思うと、あの蔦は両親に原因があるのではなく私の心の持ち方であったと露呈しまして、この露呈こそ他責ではなく自責。だから私を克服すれば、それだけで完了する。

私みたいに保守的な人間だと、動く時だけ一式で動く、そんな傾向があると思うのだ。そういう地滑り的な移動の感覚ってのが前もって感ずることがある。理由もなく何日も違和感を感ずる。日々に全く不満はないのに、違和感を感じるのです。この枠組みに最大限滞在できる期間を過ぎると、動くことは必須になるのですが、そういう刻限が来ましたよと告げられているのに保守派は納得しづらいから違和感に転じるのだろう。


le 6 mardi 火曜日
//割れる//磁器土を使っていますが、半球体のような構造的に強いものならまだしも、プレート皿などが乾燥途上において割れてしまいます。漆器のようにゆっくり乾かさなければならないのでしょう。
明日は朝一番に、もう一度作って、ゆっくり乾かします。この間、買物しに行きましょう。


le 5 lundi 月曜日
//一級品の形状//陶芸で到達できる一級品の形状。そんな形を考えているのですが、陶芸以外の美術品を眺めることが、一番大切な気がする。品格があって高貴で美しいもの。そういう高い憧れや志を忘れていた気がする。ここ数日の、何かモヤモヤする気持ちは、このことき気づけよ!という信号だったのかしら?


le 4 dimanche 日曜日
//曜日の感覚//立春。江戸時代の人にとっては新しい季節の始まり。最近、曜日の感覚が狂っています。週末に関係なく創作だし、買物は敢えて混まない平日に。前職時代の逆を行っています。今日は、夕食後から作業場に、それでも4時間は専念できたので、職住一体の有難味です。

久しぶりに磁器土。これが案外扱えて、磁器での作陶も私の一部にしようかと思います。


le 3 samedi 土曜日
//冬の最終日//節分。緑区では格式のある神社でお祓いを受けました。明日から春です。

反禿闘争につき何年も前から石鹸で洗髪していました。ところがフケが多く発生する。シャンプーではないのだから、そんなものだと思っていましたが。ところが数日前から米ぬかで洗髪もしているのですが、これが驚きの効果で全くフケも出ないのです。実に素晴らしいのですがアルカリが強く髪がパサパサニなる。色々調べた結果、クエン酸を溶かした水をスプレーしてリンス替わり。今ですね、髪がとってもしっとりしています。

明日は朝から作業場を大掃除して、それから磁器土を使いましょう。


le 2 vendredi 金曜日
//感覚に従う//本日の造形もスラスラ行きました。実は、5種類ほど作るのですが、その全てを、それを作りたいと思う衝動が湧くまで控えることにしていました。だから5種の造形の間には別種が入り込んでいます。優先度で言えば5種なんだけれど、その気が湧かなければ、別のものを作る。
この作戦が上手く行きました。今までは強引に5種をねじ込んでいましたが、歩留まりが悪いし生産速度もサッパリ。行き当たりばったりとも言われそうですが、感覚に従うことは科学的にも良い結果を生み出すと、経験から解釈できるようになりました。

ただし、この感覚に従うことが上手く行く大前提は、対象に夢中になっているかどうか。私が陶芸に夢中になれなず、それで感覚的に造形をしても大失敗をするでしょう。勘が鋭いとか感覚に従うとが良い結果を導くとか言えるのは、寝ても覚めても陶芸のことしか考えていないからです。それが生業となるのだから、私は幸せだとつくづく思う。


le 1er jeudi 木曜日
//早い//1月が終わり二月になりました。去年の今頃は忙しいものの、それはレールの上での忙しさ。今は進むも留まるも私の自由。全く若い頃は勉強一つとってもサボっていましたが、好きを仕事とする今では、幸いサボることとは縁が無くなりました。

本日は終日造形日。考えながら新しい形を作りましたので、大量生産とはいきませんが、意味のある一日になりました。


 
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