令和7年9月septembre.2025 le 18 jeudi 木曜日 //失敗は繁栄の土壌//その失敗も年老いてからだと数はこなせません。私が失敗を重ねても飽くなき挑戦をする答えは、失敗さえも数多くこなしたいからです。20代の陶芸家なら生きていくうちに失敗も自然と経験するのでしょうが私は50代からの陶芸家。20代も30代も40代も存在しないのは圧倒的に不利です。実際、陶芸家として与えられる時間は20代の1/7程度だと思っています。 つまり、失敗も果敢に挑んで数多く経験して、彼らの7倍くらい失敗して、ようやく同じ地平に立てると思うのです。ですから頭一つ高く立つためには8倍10倍失敗という経験を積み、これを土壌とする陶芸家に、早々に成らなくてはなりません。 幸い順調に失敗を重ね知見を得ています。失敗を許さない性格の人には耐えられない生産性の悪さです。ですが、陶芸の楽しさは新たなる表現の開拓。そして得てきた技術の範囲でしか表現できない現実もあります。 失敗して、失敗して、それでも失敗して、更に失敗しても陶芸に夢中だから、また失敗する。本当に有り難い経験をさせてもらっています。 環境が変化し生物が淘汰されるわけですが、進化できた生物は、生き抜こうという意気込みが他に勝っていたからでしょう。これは真理だと思うのですが、次の到達点に辿り着ける存在は、新時代の調和を考えると絞られる。願えば全て変化し新しい世界の住人になれるのは、新時代の調和から考えてあり得ない。淘汰される存在があるのも真理である。では、どうすれば進化できるかと言えば、、変化に適応したいという強い意志。何度でも試みる強い意志。この情熱が、淘汰枠を超える位置に立てた時、新時代の住人に成れるのだろう。 人より多少上手ならそれで良い!とは思っていませんので、私は何度でも失敗します。 le 17 mercredi 水曜日 只今、9/18 遡って記述 //私は今どこ!?//名古屋と三重工房を行き来すると面白いことがあります。それは眠りが浅くなり夢見心地の時、私は今どこに居るのか不明になるのです。行き来が無ければ、そんなことを思う余地さえ無いのですが、この生活だと、布団の中で、今どこで寝ているのだろう??と結構考えるのだが、夢見心地の領域では判別できない。断定する時は目覚めた時になります。 le 16 mardi 火曜日 //一点のみ//思ったのだ!!仮に年間の制作が一点で、売れたのも一点。ですが、それで十分な売り上げがあったとします。この人の税金の申告とか圧倒的に楽なんだろうと。仮に間違いを指摘されても、その場で修正したら申告も終わる。理想じゃありませんか。1年のほぼ全てを制作に専念できるわけだし。 よって単価の高い作品を作り続けねばと思うのです。 目指すは美術工芸作家。圧倒的に美しく価値のある物を。 le 15 lundi 月曜日 //一日早く//名古屋に戻りました。名古屋に戻っても制作の環境がある私は、かなり恵まれているのでしょう。感謝することばかり。 【感謝する心】 ある陶芸家の自宅に掲げてある筆のあと。彼は飛ぶ鳥を落とす勢いだけれども、全ての根本は才能でも環境でも運でもなく【感謝する心】から始まると知っているのでしょう。 今度の週末は浜松です。私が瀬戸を卒業して辻立ちみたいな出店をしたのは浜松から。思い出の場所です。前任者が老人性の症状が顕著になり家族が強制的に催しを解散。場所は好きでしたが、突然の解散で残念に思う人も多く、参加者の中から若者が一人立ち上がり新しく開催。場所は全く同じなので、あのビルに響く大型スクリーンの音や新浜松駅から浜松駅に歩く人たちを、もう一度眺められる。今から楽しみです。 le 14 dimanche 日曜日 //何とか//大型窯での本焼き。朝から施釉で、18:30なんとか点火。出店するのは楽しみで、販売は貴き経済活動だと思っています。ですが、そういう方面を委託する形を取れば、もっと制作に専念できる。まあ、365日、制作に専念しても時間が足りない!!と右往左往して居そうなので、今の配分は、これはこれで意味があるのでしょう。 le 13 samedi 土曜日 //塩害??//両腕が猛烈に痒い。乾燥肌になっているのかも。毎日温泉に行っているのですが。痒いからと言って反射的に副腎皮質ステロイドに頼るようなら知恵も工夫もありません。この痒みを観察するに、塩害を起こしているのではなかろうか?? この夏も毎日大量の汗をかき、それが塩の結晶となって腕がサラサラするほど。この痒みは異種の汗疹というのか、塩の結晶が長時間皮膚を覆うことにより皮膚の表面の水分が失われたのかと勝手に推測しています。 その痒みですが、交通社夫妻と行った信州の温泉の硫黄水を塗ったら、改善しました。 le 12 vendredi 金曜日 /特急素焼//素焼窯に入りきらないと二回目の焼成が待っている。この間、大急ぎで制作し乾燥させ、窯出しと同時に窯詰。今回は陶板を24-5枚作りました。作って、板から取り外せるようになると、素焼き窯の上に敷いた珪藻土マットの上でお好み焼きを焼くように表面裏面と適宜裏返して強制乾燥。不思議なもので、これをすると短時間なのに反らずに乾燥できるのです。 le 11 jeudi 木曜日 只今、9/15遡って記述。 //生存率50%//名古屋でマグカップの本体を沢山作り三重工房へ。ここでハンドルを付けるのですが、乾燥具合が行きすぎたり至らなかったりと、無事に素焼に回せれるのが1/2に。 今週末は「せともの祭り」 昔、陶芸はしていたけれど趣味の時代にあっては、この、せともの祭りは、週末、制作をしないまたとない機会でした。お客として巡るものの産業スパイというのか学ぶところが沢山で、あれはあれで楽しい時間でした。 本日は朝の8時過ぎには三重工房。 縁あってこの土地で制作するのですが、私にその様な枠組みが無ければ、全く好きなところに工房を構えていたのでしょう。陶芸が心底好きなので、陶芸が出来るなら、どこで工房を構えようとも、第二の故郷になっていくのでしょう。そういう人生であったなら、それはそれで楽しいのかしら?? le 10 mercredi 水曜日 //哲学を楽しそうに語る//私にとって尊敬する作家さんについては共通点がありまして、そういう共通する作家さんのyoutube番組は良く見ています。それは美について楽しそうに持論を展開する姿。 もちろん作家が専念する分野も楽しく語るのですが、さらに次元を上昇させて、美についてさえも持論を語る。 //結局、人生は短い//例えば、健康でも不健康でも人生のある時期に到達すると、自身に与えられた生命の枠の狭さを痛感するのだろう。好きな事をしていても、不本意であっても、ある時期に到達すると、老い先短く溜息をつくのかもしれません。 過ぎてしまえば何事もあっという間の出来事。 これは私が入社した翌年辺りから持ち始めた確信です。もう何度も書くことですが、それは定年する方の挨拶で40年とか働いても、あっという間であったと誰彼共通して言うのです。そして私は更に定年する方に個人的に伺っては同じ質問をするのですが、これまた例外なく同じことを言う。その頃の私は、週末の遠さに恨めしく思う日々であったので全く不思議な感覚でしたが、これは一つの真理であると20代で悟ったことは幸いです。 そう思うと、意味のないこととかに没頭する空虚を痛感してしまいます。スマホの画面に食い入り毎日数時間経過する。さらにゲーム中毒に陥ったり。そんな生き方をしても、人生のある時期に、残された時間は短いと認識するのだから、生き方は良く考え自然で理にに叶ったものでないと、本当に後悔するのだろう。もし、退屈だ!!詰まらない!!とか日々思うのなら、これこそ魂のsosなのだと思う。 //退屈と暇//人生の、命の、魂の最大の敵は、退屈と暇だと確信します。そして人生の個性は輝きは、この暇と退屈に、如何にしてオリジナルな回答を出すかである。試練があるとするのなら、それは自分で見出すもので与えられたり依存するものではない。ここに知性の大切さが存在感を大きくする。心の隙間を埋める方法が下手な人は、例えば大阪のあいりん地区には多く集まっていると思う。そうではなくて、健全な世界から何かを見出すべきである。実は昔から本当にやってみたかったこと。そんな何かがあるなら、答えはその辺りにあるのかもしれません。そして、魂が震える位の夢中に出会えたとするなら、まずは、それが日々身近に取り組めるような仕組みであったり生活の再構成から始めていく、一本の道が与えられます。本当に好きでそれが夢中であるとするのなら、その道に存在する限り、暇と退屈という悪魔は二度と現れないでしょう。 それでも人生のある時期に到達したら、残りが短いこと溜息をつくのだから、本当に人生は短くて与えられた時間は貴き存在。有り難く使わなくては罰が当たります。 le 9 mardi 火曜日 //人から出ているもの//インスタでキツネフレンズさんの投稿は欠かさずチェックしています。この人は、きっと動物たちを引き寄せる何かのオーラみたいなものを発しているのでしょう。毎日、キツネやタヌキが遊びに来るのです。餌付けしていないのに!!なんて素敵でしょう。 毎日平年よりかなりの高温で異常なのですが、40度のピークを過ぎて35-6度になると、この低下傾向から秋を感じるのです。どんなに温暖化が進もうとも、ピークに向かう季節と過ぎる季節で、異常な四季を感じていくのでしょう。 le 8 lundi 月曜日 //皆も頑張る月曜日//本日は父上の通院付き添い集中日。合間合間で制作をして夜にはまとまった時間仕事が出来ました。頑張ったな!と思ったのですが月曜日は皆さん働いている。これを思うと実質の労働時間では負けている月曜日。 ただ長く働いていたら良い訳でもなく、価値あるものを生み出す時間を長く確保したいものです。 その価値とは圧倒的に美しい作品。私だから産み出せる美。研鑽と技術の確保に終わりはないので、生涯研究は続けます。 私はあまりに手広く制作している。逆に、これといった作品が無い作家でもある。ですが一つ揺ぎ無い柱があるとすれば、それは結晶釉(もちろん結晶釉も多岐にわたって展開していますが)。この結晶釉を使って表現するなら、どれだけ手広くやろうが私の作品の共通する基盤のような、イメージ的にも分かりやすい。釉薬に方向性を見出したのは良かったと思っています。 le 7 dimanche 日曜日 //ようやく辞める//でも翻意するかもしれません。石破総裁は自民党史上最低の総裁でしょう。下野した時の総裁以上に、人間の品性としてあまりに下劣で最下位。 //三重でも名古屋でも//とにかく今は作ることに専念。来月は作りたくてもその時間が無いのですから、貴重な9月の制作時間。今回の滞在で素焼を二回行いました。更に一回は確実で、おそらく二回目も視野に入っていますが、何処かで締め切らないと本焼きの工程には行けないので、やはりあと二回かな。 le 6 samedi 土曜日 //2度低い//三重工房には井戸が掘ってあり、工房の北側の日陰のコンクリートに井戸水を流して、気化熱で多少は涼しくなった風を建屋内に取り込むのですが、2度低い風となります。今後は、もっと立体的に水を流し、立体構造で気化熱を得ると冷却効果も大きくなると思うのです。それこそ素焼で何か作れそうです。 //良い意味で不思議//ようやく器を作る時期が到来したようで、以前は全く作れなかった形状がスラスラと。私にとって作れるかどうかは技術の取得の外に天からの波長があるようです。それと同調しなければ一日専念したとしても作れないのです。 le 5 vendredi 金曜日 //もっと降ってちょうだい//どんな小さな草木にも分け隔てなく降り注ぐ雨。まさしく慈雨でありました。旱魃後の恵みの雨。ただ、もう1-2日降り続いてもらいたかったです。 //涼しい風//いつ来たのかもわからない小さな台風でしたが、去ってしまったのは確かで、台風一過の涼しい風が吹いています。 只今、作っては素焼きの連続。今回の滞在では素焼の連続。さらに1-2回は素焼きして、この後は本焼き祭り。 le 4 jeudi 木曜日 只今、9/7 遡って記述 //どれだけ降っても//大地が乾きに乾いているので、多少の豪雨でも大地に沁み込むだけだと思う。日本近海で発生する台風というのも温暖化の副産物ですが、これがこの後雨をもたらすという。 今にして思うのは8月にもっと頑張れば良かったと。毎度のことですが時間が足りなくなってまいりました。 le 3 mercredi 水曜日 //最適解//例えば、物々交換の経済で、誰もが好きなことに専念して、その創造物でそれぞれが交換するという仕組みになったら、私は迷わず陶芸を選ぶ。現在の在り方と同じわけだが、これって、現在進行形の最上のこの上なき幸せなのだろう!!! そう考えると、迷っている時間は無いし、詰まらないことを考える余地もなし。 時に、失敗の連続で先の見えないこともありますが、だからと言ってこの道を放棄するなんて以ての外!! 私の今あるべき姿は魂が心底欲していたそのものであり間違いは無いのだ。 le 2 mardi 火曜日 //1200度も失敗//二回目の実験焼成になります。二回目も失敗。ですが最大の収穫は、この間に回答があると知り得たことです。こう考えると何事も挑戦して失敗するなら早く経験し、目指す方向性を絞るものだと思いました。 今回の長期滞在は失敗の連続で生産性は全くの低水準。結局最後には時間が無いと慌てるのだから、量産の確保にも動いて参りましょう。 le 1er lundi 月曜日 //風の向きが変わった//昨日一昨日は山からのフェーンでしたが、本日は海風が勢いよく。日の出から数時間、大地が温められて上昇気流が発生すると、それを埋めるように海から涼しい風が入ってきます。桑名四日市とは違って伊勢湾の開口部に近いところなので水温も南部の方が低く、よって海風はかなり心地良い。海岸よりかなり内陸なので、この間に、海風特有の湿気も下がり、これは、これより奥の山岳地帯では得られない特権です。 |
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